意欲を育てるために
子供は幼児期にはすばらしい好奇心を見せてくれます。
見る物、聞く物全てが新しく新鮮な驚きの連続なのでしょう。
また生きる力を身につけるためにも、たくさんの情報を必要としていると考えられます。
しかし、就学期に入りますと個人差はありますが、徐々に好奇心はうすれていき、それとともに学習に対する意欲も減退していくように感じます。
あの燃えるような瞳はいったいどこへ行ってしまったのでしょう。
一つには、幼児期には自分の興味を覚える対象だけに集中していると考えられます。
就学期に入りますと苦手なことにも取り組まなくてはいけません。どうしても、しぶしぶやるという状況が生じてきます。
ここで大切なのが励ましです。
なかなか難しいことですが、決して怒ったり、自分はダメだと思わせるような言葉を言わないで下さい。
2、やりたくないという感情を理解してあげる。
最近読んだ本の中で、意欲を育てるために必要なこととして、次の3つのことがあげられています。
1、 自律心がある。
2、やればできると思えている。(有能感)
3、他人とうまくやっていくことができる。(関係性)
ここで問題になってくるのが報酬です。
理想は、その行為をすること自体が喜びであるような状況です。
幼児期の子供の好奇心はまさにこのような状況なのでしょう。
「そのことが楽しいから学ぶ」、このような状況にある時、何らかの報酬(お金や物)を与えることはかえって本来のやる気を損なってしまいます。
「楽しいから学ぶ」から「報酬のために学ぶ」に移行してしまい、探究心はうすれ、報酬をやめると学ばなくなってしまいます。
このことはアメリカの大学でのさまざまな実験で実証されています。
また、いたずらに競争心をあおったり、学習を強制したりすることも報酬の場合と同じようにやる気を損なうことが確かめられています。
これら外発的動機づけよりも、子ども自ら学びたいと思う内発的動機づけを育てていくことが何よりも肝要かと思います。
そのためには小さい時から大切なことは自分で決めさせ責任を持たすという真の意味での自律を促すことが大切でしょう。
また子供はさまざまなことでくじけやすいもの、そういう時は的確な励ましの言葉をぜひかけてあげて下さい。
子供はそれだけで元気になるものです。
「そうはいっても、ちっとも勉強しない子を見ているとイライラする。」
お母さんの気持ちもよくわかります。
子供がやりたくないことをやらせるにはどうすればよいのでしょう。
なかなか難しいことですが、決して強制したり、報酬を与えたりしないで下さい。
この本の著者はそういう場合の対処法として次の3点をあげています。
1、しなくてはいけない合理的な理由を提示する。
2、やりたくないという感情を理解してあげる。
3、強圧的な態度には決して出ない。
子供も自分の将来には大きな関心をもっています。
そのために学ぶことが必要と理解できればいずれ取り組み始めます。
大人が自分を理解してくれると感じた子供はそうでない子供よりももっと内発的に動機づけられ何事にも積極的に行動するようになります。
それまでじっと見守り、励ましてあげることを切にお願い申し上げます。
~桜美通信 10月号より~
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)


最近のコメント